最近、学校でデジタル活用が増えてるって知ってる?
うん、なんとなく聞いたことある!子供たちが端末を使って授業受けてるみたいだよね。
そう、そう!コロナで学校が休みになったとき、オンライン授業とか増えて、学校のICTもどんどん進化してるらしいよ。
へぇ~、それで具体的にどんなことやってるのかしら?
学校での様々なデジタル化~設備・機器編~
プロジェクター・スクリーン
授業でPCを使ってスライドや動画で説明するのは、今では普通になっています。
必要な機器は、プロジェクターとスクリーンです。
昔は、教室ごとにこれらがあるなんてことは少なく、職員室にあるものを教室まで運んで使っていました。
でも、今ではほとんどの教室にプロジェクターとスクリーンが常に置いてあります。
昔は、PCをプロジェクターに繋ぐためのケーブルを持って行く必要がありましたが、今はWi-Fiでつなぐことができるようになっています。
★ メリット | |
1. いつでも使える | 教室に常に設置してあるから、先生が突然映像やスライドを見せたいと思っても、すぐに使える。 |
2. 準備時間の短縮 | 毎回持ってきて設置する手間がないから、授業の開始がスムーズになる。 |
3. 映像教材の活用 | 映画や動画を見せることが簡単になるから、生徒にとって楽しく学べる授業が増えるかもしれない。 |
4. わかりやすい授業 | プロジェクターを使って大きく表示することで、図やグラフなどを生徒がよく見える形で見せることができる。 |
1人1台端末
今、小学生、中学生、高校生みんなが、1人1台の端末を持つようになりました。
端末を学校から貸してもらうのか、自分で買うのかといった違いはありますが、iPadやSurface、Chromebookといった端末を学校や家での学習に使っています。
授業で使ったプリントや教材などが電子ファイルで保存されていて、家でも見返すことができるようになりました。
コロナの影響で増えたオンライン授業も、端末があれば携帯電話よりも大きな画面でしっかりと見ることができます。
さらに、辞書のアプリや学習に関するツールを入れることで、さらに勉強がやりやすくなると思います。
★ メリット | |
1. 個別学習 | 生徒1人1人が自分の端末を持っているから、自分のペースで勉強したり、調べ物をしたりできる。 |
2. 予習・復習の手助け | 学校で習ったことを家でも端末で見返したり、次の授業に備えて先に勉強したりできる。 |
3. 紙の節約 | ノートや教科書の代わりに端末を使うことができるから、紙を節約できて環境にも優しい。 |
4. インタラクティブ(双方向)な学習 | 動画やゲーム形式の学習ツールなど、楽しい学習方法を取り入れることができる。 |
校内無線LAN
学校で生徒が1人1台端末を使うようになり、無線LANの必要性が高まりました。
例えば、授業でインターネットを使って情報を調べるとき、インターネットに接続できないと困るでしょう。
ただ、無線LANは授業だけのためのものではなくなりました。
コロナの影響で、学校全体が体育館で集まる行事が行いづらくなったのです。
そのため、始業式や終業式の校長先生のお話、表彰の場面などを動画で撮り、それを教室でリアルタイムに見られるようにしました。
さらに、講演会では、ZoomやTeamsというツールを利用して、遠い場所にいる方のお話を教室で聴くことができるようになりました。
しかし、たくさんの教室で一度に無線LANを使うと、通信が遅くなったり、動画が途中で止まったりすることがあるんですね。
このような問題を解消するために、学校では無線LANの強化や改善を進めています。
★ メリット | |
1. 便利性 | 教室や図書館、廊下など学校中のどこでもインターネットにアクセスできる。 |
2. 教材の幅 | インターネット上の情報や動画など、さまざまな教材を授業で使うことができる。 |
3. 環境の向上 | 紙のプリントや課題提出を減らして、ペーパーレスに進める。環境にも優しい。 |
4. 時間の節約 | 教材のダウンロードや課題の提出が速く、手間が省ける。 |
学校での様々なデジタル化~授業編~
オンライン授業
先ほど「オンライン授業」という言葉が出てきましたね。
コロナの影響で、学校に来られない生徒のために授業をオンラインで行うことが増えました。
学級閉鎖や学校閉鎖の際に、クラスのみんながオンラインで授業を受けることもありますし、多くの生徒が教室で授業を受けている中、一部の生徒が自宅からオンラインで参加することもあります。
後者の場合は、教師は目の前にいる生徒とオンラインで授業を受けている生徒の両方に配慮しながら、授業を進めていく必要があります。
現在も、オンライン授業を部分的に取り入れている学校は多いようです。
★ メリット | |
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1 | 学校に行けないときでも授業が受けることができる。 |
2 | 通学の必要がないので、時間と労力を節約できる。 |
3 | 動画やオンライン資料など、デジタルツールを活用した授業が可能になる。 |
4 | あとで授業の動画や資料を繰り返し確認することができ、復習がしやすい。 |
5 | 全国や世界の専門家と簡単につながり、講演が受けられる。 |
オンラインでの課題やスライドの配信
以前は、プリントを紙として配布し、生徒の手元に紙の形で残していました。
授業で使ったスライドは、その時間内でしか見ることができず、紙として改めて配ることは少なかったです。
しかし、今では生徒が1人1台の端末を持ち、教室で無線LANを利用することで、学校のどこでもインターネットに接続することができるようになりました。
この変化によって、授業中の課題を紙のプリントで配るのではなく、オンラインで配信し、生徒がその課題の回答もオンラインで提出することが多くなりました。
オンラインでの課題提出の利点として、生徒の手元から課題のデータが失われることがありません。
紙のプリントを提出する場合、教員から返されるまで、手元にそのプリントがないため、もし再度学習をしたいと思っても難しかったのです。
この問題が解消されるだけではありません。
教員も迅速に返却するプレッシャーが減り、評価や採点にしっかりと時間をかけられるようになります。
さらに、授業で使ったスライドについても、電子データとして共有されれば、生徒はそれを学習に役立てることができます。
その結果、プリントを持ち帰る必要がなく、端末とインターネットの接続環境が整っていれば、自宅でもそのデータを使って学習することができるようになりました。
★ メリット | |
---|---|
1 | 紙を使わないため、環境に優しく、資材費を節約できる。 |
2 | 提出した課題にすぐに教員からフィードバックをもらえる。 |
3 | 生徒同士での閲覧や共有が簡単にできる。 |
4 | 紙のプリントやスライドをなくすことがなく、いつでもアクセスできる。 |
5 | 教員が生徒の進捗や理解度をリアルタイムで確認できる。 |
デジタル教科書
毎日、重たい紙の教科書や教材を持ち帰るのは大変だと、多くの生徒たちが感じています。
そんな背景から、デジタル教科書への関心が高まってきました。
デジタル教科書は電子データのため、生徒が持っている1人1台の端末があれば、どこでも気軽に学習ができます。
現在の方針では、「紙の教科書を基本的な教材として使いつつ、デジタル教科書も併せて活用する」というスタンスを取っています。
そのため、すぐにすべての紙の教科書がデジタル教科書に置き換わるわけではありません。
しかし、学校での授業は紙の教科書を使用し、家での学習はデジタル教科書を利用するといった方法も考えられます。
これにより、毎日の持ち運びが軽減されるので、生徒たちにとっては非常に助かります。
近い将来、デジタル教科書がより一般的になる日も来るかもしれませんね。
★ メリット | |
---|---|
1. 軽量 | 教科書の重さを気にせず、たくさんの本を持ち歩くことなく、1台の端末にすべて収めることができる。 |
2. 検索機能 | 特定の単語やフレーズをすぐに見つけることができる。 |
3. ズーム機能 | 小さい文字や図を大きくして見ることができる。 |
4. ハイライトやメモ | 重要な部分を色付けしたり、自分のメモを付け加えることができる。 |
5. 動画や音声の組み込み | 一部のデジタル教科書には動画や音声が組み込まれており、視覚や聴覚を使って学ぶことができる。 |
6. 環境に優しい | 紙を使わないため、木を伐採することなく教材を提供することができる。 |
オンライン上での課題の共有、共同作業や相互評価
課題がオンラインで配信されるようになり、生徒はその課題にどう取り組んだかを先生だけでなく、他の生徒とも共有できるようになりました。
他の生徒の考え方や解答方法を知ることで、学んでいる内容をより深く理解できます。
さらに、グループで一緒に課題に取り組むこともできるようになりました。
オンラインで作業する場合、どの部分を誰が担当するかなどを先に決めて進めることが大切です。
今までなら、一緒にいる場所で作業するのが当たり前でしたが、オンラインを利用すると、それぞれの自宅からでも一緒に作業ができます。
先ほど課題の共有について話しましたが、ただ見るだけでなく、お互いの課題を評価することもできます。
例えば、「いいね」をつけるだけでなく、コメントを使って感想や意見を伝えることができます。
★ メリット | |
---|---|
1. 場所に縛られない | 学校や自宅など、どこでも作業や評価ができるので、場所を選ばずに作業ができる。 |
2. 即時フィードバック | すぐにクラスメイトや教員からの意見や評価をもらえるので、わからないところを早く修正できる。 |
3. 資料の共有が簡単 | 紙のやりとりをしなくても、オンラインで簡単に資料や情報をみんなと共有できる。 |
4.効率的な協力 | オンラインツールを使えば、同時に作業を進められるので、グループ作業もスムーズに行える。 |
オンライン上でのアンケートや小テスト、考査の実施
授業の振り返りアンケートや小テスト、そして定期考査なども、Microsoft FormsやGoogle Formのようなツールを活用して行うことが増えてきました。
ただし、小テストや定期考査の際には、インターネットを利用した不正行為を防ぐための注意が欠かせません。
また、以下のようなトラブルが予想されるため、事前の対策が求められます。
- インターネットの接続トラブル
- 端末の故障や電池が切れるといった機器に関するトラブル
- 誤って途中で回答を送信するような操作ミス
これらを考慮しても、オンラインでのアンケートや試験の利点は大きいです。
結果が速やかにわかるので、生徒だけでなく、教員にとっても有益です。
試験の場合、正答を事前に登録することで生徒は自分の弱点をすぐに確認でき、迅速に復習に取り組むことができます。
教員の場合、自動採点機能により採点の時間を大幅に節約でき、速やかに生徒の成績を把握することができます。
さらに、それぞれの問題の正答率をもとに、正答率の低い分野に関してフォローを今後の授業で行うことを計画できます。
★ メリット | |
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1. 速度 | 結果がすぐに分かるため、フィードバックや成績の確認が早い。 |
2. 便利性 | どこでもインターネットさえつながっていれば受けられる。特定の教室や場所に行く必要がない。 |
3. 環境に優しい | 紙を使わないので環境にやさしい。 |
4. 自動採点 | 選択問題などは自動で採点されるため、教員の負担が軽減される。 |
学校での様々なデジタル化~その他の校務編~
デジタル採点
最近、定期考査が紙ベースで行われていても、解答用紙をスキャンし、そのデータをコンピュータに取り込むデジタル採点が増えてきました。
これは、マークシートの問題だけでなく、記述式の問題に対しても適用されています。
スキャナーやコンピュータなどの機器を整える必要があるほか、システムに慣れるまでの初期の段階では少し時間がかかるかもしれません。
しかし、一度慣れてしまえば、採点にかかる時間の短縮や、採点ミスの減少、さらに生徒の成績や正答率をより容易に把握するといったメリットが非常に大きくなります。
実際、高校入試や大学入試においてもデジタル採点が導入されている場所が増えてきており、今後もその数はさらに増えるであろうと考えられます。
★ メリット | |
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1. 速さ | 教員が一枚一枚手で採点するより、採点が早く終わる。 |
2. 正確性 | 人の目で見落とすようなミスもコンピュータが正確に探し出してくれる。 |
3. 負担軽減 | 教員の採点の手間が減り、疲れにくくなる。 |
4. データ管理 | 生徒の成績や正答率などの情報を簡単に保存・分析することができる。 |
5. 環境への配慮 | 紙の解答用紙を何度もコピーしたりする必要がなく、資源を節約できる。 |
電子申請
学校の説明会への申し込みは、以前は受付表を使用し、電話での受け付けが主流でした。
しかし、電話受付は時間がかかるという問題がありました。
そのため、近年、電子申請を導入する学校が増加してきました。
- インターネット接続が必要
- システムに不慣れな方は、操作が難しいと感じる場合がある
上記のような課題も確かにありますが、電子申請のように、インターネットを用いた申し込み手段が増えているのは事実です。
★ メリット | |
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1. 速さ | インターネットさえ繋がっていれば、いつでもどこでも瞬時に申し込むことができる。 |
2. 手間の軽減 | 電話をかける必要がないので、待ち時間やかけ直しの手間が省ける。 |
3. 確認しやすい | 申請内容を電子的に記録しておけるので、後から内容を確認しやすい。 |
4. 環境にやさしい | 紙を使わないため、資源を節約できる。 |
統合型校務支援システム
統合型校務支援システムとは、学校のたくさんの情報やタスクを1つのシステムで管理できるツールのことを言います。
例えば、学校のお知らせ、テストの成績、出席状況、宿題の提出など、生徒や先生、保護者が知りたい情報ややるべきことがこのシステムで確認できます。
★ 生徒にとってのメリット | |
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1. 学習進捗の確認 | 自分の成績や出席情報をいつでも見ることができる。 |
2. 学校情報の即時アクセス | 学校のお知らせや行事の情報をすぐに知ることができる。 |
3. オンライン提出 | 宿題やレポートをオンラインで提出できるので、紙を忘れる心配がなくなる。 |
4. 教員との連絡の円滑化 | 教員とのやりとりがオンラインでできるため、質問や相談がしやすくなる。 |
★ 教員にとってのメリット | |
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1. 生徒情報の一元管理 | 全ての生徒の成績や出席情報、健康状態などを一か所で確認できるため、手軽に管理が可能。 |
2. 教材のオンライン共有 | 教材や資料をオンラインで生徒と共有することができるため、配布や回収の手間が省ける。 |
3. コミュニケーションの円滑化 | システム内で生徒や他の教員と連絡を取り合うことができ、コミュニケーションがスムーズになる。 |
4. 管理作業の効率化 | 出席管理、成績管理などの日常業務が自動化されることで、作業の時間を短縮できる。 |
★ 保護者にとってのメリット | |
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1. 生徒の学習進捗の確認 | 子供のテストの結果や出席情報をオンラインでいつでも確認できるため、学習の進捗を把握しやすくなる。 |
2. 通知や情報のリアルタイム受信 | 学校からの重要な連絡や通知をリアルタイムで受け取ることができ、紙の手紙を見逃すリスクが低くなる。 |
3. オンラインでの連絡の取りやすさ | 学校や教員との連絡がオンラインで行えるため、電話や学校への来訪なしで気軽に連絡を取ることができる。 |
4. イベントや行事の予定確認 | 学校の行事やイベントのスケジュールをオンラインで確認できるため、家族の予定調整がしやすくなる。 |
学校はデジタル化でこんなに便利になっている!
現在、学校ではデジタル化の進行が目覚ましいです。
設備や機器を見てみると、教室でのプロジェクターやスクリーンの使用が一般的となり、生徒たちそれぞれが1台の端末を持つことも当たり前になってきました。
さらに、校内全体で無線LANの接続が可能となりました。
授業の場面では、オンラインを活用した授業、課題の提出、スライドの確認、デジタル教科書の使用などが盛んに行われています。
オンラインでの共同作業、アンケート、小テストの実施も日常的に行われるようになりました。
校務の部分においても、デジタルの恩恵を受けています。
デジタルによる採点、電子での申請、そして統合型校務支援システムの導入により、学校生活はより快適になっています。
デジタル化の推進は、新しい学びの形を生み出すとともに、私たちの学習の質を向上させています。
さらに、教員、生徒、保護者間のコミュニケーションがスムーズに行われる助けともなっています。
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